現場のスタッフが疲弊しないために【管理職が注意したいこと】
みなさん、こんにちは。
最近は医療職の方が精神的に限界をむかえないように、どうにかこの時期を乗り越えたいなと思い、記事を書いています。
もともと医療職は精神的なストレスを抱えやすい職業だということは社会的にも認識されていると思いますが、これはコロナが流行していなかったとしても言える話です。
そのため、今現在医療現場で働く方には、更にストレスがかかり続けているという事を認識しなければいけないと思います。
現場のスタッフがどうにか疲弊せずに、この状況を乗り切るためには、スタッフを管理する側にあたる管理職の方々の動きや働きが必須だと考えます。
医療職がサービスを提供する際に、心に影響を及ぼす因子というものがありますが、コロナの感染状況の影響もあり、心にプラスの影響をもたらす事は減り、心にマイナスの影響を及ぼす事は増えるという悪循環に陥っています。
感染した方の処置や看護にあたる際、その方の病状によりますが相手からは通常の業務にあたっていた時期よりも、「笑顔」や「称賛の言葉、良い評価」は得られずらいケースが多く、また自分が「この仕事を続けていくんだ」、「これが自分にとってのやりがいなんだ」と「有能感」や「自己承認」の気持ちも得られずらい状況になっていると考えます。
いま挙げた四つの因子は、サービス業を行う人の心に良い影響を及ぼすと言われており、これが得られないと心のエネルギーがどんどん枯渇し仕事へのモチベーションが維持できなくなる可能性が高いと考えます。
また、心にマイナスな影響をもたらす因子として「我慢」・「演技」・「一体化」などがありますが、相手から不適切な態度を取られても怒らずに自分の感情を抑制しながら業務に取り組まなければいけない「我慢」、不適切な対応を取られたり嫌な言葉を浴びせられても心で泣いて目は笑うような「演技」、医療職を役割として仕事にあたる自分自身とプライベートの自分の境目が曖昧になる「一体化」など全てが今の医療現場で働く方に影響を与えているのではないかと思います。
本来スタッフが疲弊しないようにマネジメントを行う視点として、心に良い影響を与える事を増やし、心にマイナスの影響を与える事をできる限り軽減させる必要があると言われていますが、コロナの影響によりそれが余計に行いずらくなり、現場は疲弊していくという悪循環に陥っている印象を受けます。
そのため管理職にあたる方は、より慎重に各スタッフの状態を見る必要があり、疲弊する前に精神的なサポートを行ったり、休息のような物理的なサポートを事前に考えておかなければならないと感じます。
病院や施設を稼働させる事も大事ですが、現場で働くスタッフを優先にケアしていかなければ、疲弊どころか精神的な疾患を患う可能性もありますし、医療職という仕事自体に嫌気がさし離職を考えるスタッフも増えていくものと思われます。
この機会に医療職というサービス業を行う人に、どのようなストレスがもたらせるのか、組織としてどのように改善・ケアしていくかという方法を知る事をおススメします。
「感情労働」と言って、自分自身の感情のコントロールを行いながらサービスを提供する我々には欠かせない視点ですので、興味がある方はご覧になってください。
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