1人で悩む、20~30代の医療職の方へ!

周りよりも頑張る人こそ受けている大きいストレス・悩みに少しでも役に立てる情報を発信

医療職の心のエネルギーを増やす【笑顔と称賛】

みなさん、こんにちは。

前回の記事でも書きましたが、医療職のメンタルが限界に陥る前に、何かできる事や、してもらえる事はないのか色々と考える日々です。

発熱外来やコロナ病棟で働く方々や、働いている施設や病院でクラスターが発生してしまったという方々もそうだと思いますが、患者さんやその家族から心ない言葉を受けるケースが少なくないのではないでしょうか。

あるお医者さんがツイッターで「医療職も人間だからモチベーションに限界がある。心無い言葉にはげんなりします」とつぶやいているのを見た事があります。

これは医療職も含めたサービス業を行う人にとっては本当に心のエネルギーを枯渇させる大きな原因の一つとして考えられます。

サービスを提供する側のストレスマネジメントを行う際に必要な視点なのですが、心のパワーを満たしてくれるキーワードとして「笑顔」・「評価(称賛)」というものがあります。

「笑顔」はそのままの意味で、医療職がサービスを提供した際に相手が笑顔になってくれる事自体が、心のエネルギーを潤してくれると言われています。

また「評価(称賛)」は、サービスを提供する事により、「この人に対応してもらって良かった」と感じてもらえたり、「ありがとう、頑張ってくださいね」という称賛の言葉をかけてもらう事で、同様に心のエネルギーを潤してくれると言われています。

冒頭で述べた、あるお医者さんのツイッターの内容からは、相手は「笑顔」でもないですし「評価(称賛)」の言葉とは真逆の事を言われたのではないかと想像できますね…。

もう一つサービス業の特徴として「互酬関係」というものがあり、私たちが相手にサービスを提供したとしても、必ずお礼や称賛の言葉をかけてもらう義務はないという事が挙げられます。とても悲しい事ですが、これが私たち医療職にとって心のエネルギーを枯渇させていく理由の一つなのではないかと考えています。

コロナが流行していなかったとしても上記のキーワードはストレスに関わるので、コロナの流行により更にストレスがかかりやすい状態になっています。

これをどうにかしなければいけないと考えた時に、斬新でおかしいかもしれませんが、病院や施設のトップから診療を受けに来る方々に対して、「医療職のメンタルにも限界があるので、診療や看護やリハビリなどのサービスを受けた後は、笑顔とお礼や称賛の言葉をください」と訴えても良いのではないかと思います。

例えば外来の受付の見えやすい場所に大きな文字にして、「お知らせ」として張るとか、検査を待つ間に座るベンチの近くに貼って、相手に現状を知ってもらう事が必要なのではないかと思います。

医療職として色々とサービスを提供する事は、確かに当たり前の事だとは思いますが、お医者さんのツイッターがいうように「医療職も人間です」という事を認識してもらい、サービスを受ける側の方にも医療職が疲弊しないために助けてもらう事が社会として必要なのではないかと思います。

ニュースなどでお医者さん達が同じような事を訴えている所を時々見かけますが、多分それは社会に浸透していない印象を受けますし、各病院や施設で取り組む方が、相手に直接響きやすいような気がしますよね。

現場で働くスタッフが疲弊しないためには、それぐらいやってみても良いと私は思います。

診療や検査を受けにくる方全員に認識してもらう事は難しいと思いますが、「お知らせ」を見る事で少しでも笑顔や称賛の言葉をかけてくれる方が増える事で、私たち医療職の心のエネルギーが潤され、また日々の仕事に取り組んでいけるのではないかと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。何か少しでもお役にたてれば嬉しいです。

お問いあわせ

<