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医療職において【疲弊】するわけ

みなさん、こんにちは。

今日は、仕事で精神的なダメージをため続けることによって、心のエネルギーが枯渇する「疲弊」について考えていきたいと思います。

この記事でいう精神的なダメージというのは、スタッフ間の人間関係という点は抜いて仕事上自分が行わなければならない役割を遂行するという点で書いていきます。

私自身がそうでったのですが、患者さん・利用者さんに寄り添ったり親身に考えすぎる事で、「深入り」したり、自分本来の人柄と仕事上の役割が「一体化」してしまう事が多くありました。

この「深入り」と「一体化」は、感情労働を行使して行う仕事では、心に否定的な側面をもたらすといわれています。

深入りとは、私たちの仕事のように相手と中長期的な期間、特定の相手との関係を継続する場合に起こりやすいのですが、心を込めて相手のためにと一心不乱に全力で対応しより良いサービスを目指し、相手に深く関わろうと「深入り」していく過程で、

自分に自覚がなくとも「心のエネルギー」を大量に消費しており、情緒的資源の枯渇に至るような場合です。

一体化とは「心のこもった温かいサービス」を提供したい個人としての感情と仕事上の役割としての「心を込めた」サービスとの境界線が曖昧で、あたかも個人と役割が一体化したかのような場合をいいます。

これは、相手との関係性が良好である場合は、「心のこもった」応対は高い評価を受ける事にもなり、個人としても充実感・達成感を得る事ができ、職務満足に繋がります。

しかし逆に相手からクレームや攻撃を受けるとき、職務上の役割に向けられたものと、とらえられずに、個人としての自分に向けられたものと誤解し思い悩む事が少なくありません。

自分自身と役割を切り離す事ができなくなるとき、ストレスを一層感じやすくなり、精神的に過度に疲弊することがあります。

「深入り」、「一体化」というのは仕事に誠実でしっかりとサービスを提供しなければならないと強い気持ちを持っている方だからこそ、起こってしまう現象なのではないかと考えます。

自分でいうのもおかしいですが、実際私がそうでした…。

ではこれを繰り返さないためには、どうしたら良いのか?

「深入り」に関しては、定期的なチーム内での話し合いにより、メンバーの話を聞いたり、自分の思った事を話す事によって、気づく場合が多いそうです。

私の場合は、「深く信頼関係を築くからこそ、良い関係性ができる!」みたいな思い込みがあったので、中々深入りしていたなと今では思います。

「一体化」に関しては、本来の自分と職場で役割をこなす自分は切り離して考える事が良いそうです。

私はこれまで、まったく切り離さずにリハビリを提供していました。

やはり上手くいっているときは調子が良いですが、上手くいかない時期にあたると、自分の能力が低いからこうなったんだと思い込む事が多く、精神的にも疲弊してしまいました。

先ほども述べましたが、上手くいかず相手から否定的な反応が出た時に、個人としての自分に向けられたものだと感じる事が多かったのだと思います。

相手に誠意を持って関わる事は変わりませんが、対応している時に仕事の役割上演じている自分であって本来のすべての自分ではない事を意識すると良いと思います。

誠実に対応しつつ、半歩後ろぐらいに、もう一人の自分がいて冷静に見つめている。

というような感じでしょうか。

そして職場を出たら、その役割を脱いで帰るイメージですね。

これが全てではありませんが、少しでも気持ちが楽になってくれれば嬉しいです。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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