【転職】を考えるタイミングとは?
みなさん、こんばんわ。
今日は「転職」を考えるタイミングについて、人それぞれ意見は違うと思いますが、「感情労働マネジメント」の観点から、現在の職場を辞めたいなと感じるタイミングについて、私なりの意見を書いていきたいと思います。
「感情労働」とは、本来の自分自身の感情をコントロールしながら、その職業(看護師、セラピスト)の役割に見合った行動を取ったり、会社の理念に沿った対応をしていく事をいいます。
身体を使う「肉体労働」はイメージが湧きやすいですが、「感情労働」という言葉はあまり耳にしないのではないでしょうか?
最近、サービスを提供する側のストレスケアや、精神的に疲弊しないよう、職場が管理をする必要性がいわれていますが、実際しっかりと行えている所は少ないのではないでしょうか?
「感情労働」を行使するうえで、心に肯定的に影響を与える側面と否定的な影響を与える側面というものがあり、肯定的な影響を増やし、できるかぎり否定的な影響を減らしていく事が、スタッフが疲弊しない環境を作るのに必要な事だといわれています。
前置きが長くなりましたが、転職を考えるタイミングとは今現在、肯定的な影響の割合よりも否定的な影響を受けている割合が多いか、もしくは継続的に否定的な影響を受け続けて「転職」を考えるきっかけとなっている可能性が高いと考えます。
肯定的な影響とは、「サービスを提供する相手からの笑顔・ねぎらいの言葉・良い評価」・「自分の仕事を一定の割合で判断させてもらえているか」・「仕事にやりがいを感じ、更にレベルアップを目指して自分から自己研鑽が行えている」という点です。
反対に否定的な影響とは「我慢をしないといけない場面が多い」・「本来の自分と仕事上演じている役割が一体化する」・「自分で気づかないうちに相手に深入りして疲弊する」・「自分が全力でサービスを提供しても、その見返りが相手からもらえない」という点です。
このバランスが取れないと、心のエネルギーが枯渇して疲弊してしまうという事です。
医療職としての仕事というのは、この両方の側面を合わせ持ち、どちらに転がるか、相手と接してみない事には結果が分かりません。
だからこそ、現場で働くスタッフが、この心のエネルギーを枯らさないような、環境作りが必要だと感じていますが、恐らく不十分な職場が多い印象を受けます。
「ちょっと仕事がしんどくなってきたな」と感じた時、上記に挙げたバランスがどのような割合になっているか、少し振り返ってみて下さい。
疲弊する医療職の方が増えないよう、これからも医療職の方の心のケアと、職場が行うべきマネジメントの必要性を発信していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。何か少しでもお役にたてると嬉しいです。