1人で悩む、20~30代の医療職の方へ!

周りよりも頑張る人こそ受けている大きいストレス・悩みに少しでも役に立てる情報を発信

なぜ【医療職】が【ストレス】にさらされ【疲弊】してしまうのか?

病院・施設・訪問、勤務されている領域に関わらず、日々の看護やリハビリにモチベーションが上がらない事はありませんか?もしくは「今日の仕事を考えると気持ちが落ち込むな…」という日はありませんか?

結論から言うとそういう日は絶対にあると思います。特に周囲よりも頑張っている人に限って

この記事を書いている私自身もメンタルの不調をきっかけに仕事を長期間休んだ事があり、その経験から同じ境遇の方と悩みを分かち合いたい・情報を発信したいと思いブログを立ち上げました。

今日は経験や色々と調べた内容も交えて、そもそも医療職がなぜストレスにさらされやすいのか、お伝えしていきたいと思います。

感情労働」という言葉を聞いた事はありますか?体を使った「肉体労働」、頭を使った「頭脳労働」、それと同じように気配りやおもてなしをするために相手の気持ちを察したり相手が自分に好感を持ってもらえるように振る舞ったり自分の心に自然と湧き起こる感情をコントロールする職業的な努力を「感情労働」といいます。

感情労働は対人サービスの現場で以前から行われてきましたが、経済のサービス化の進展により現在は従来のサービス産業だけでなく製造業や技術職等、製品がメインの業種でも他社との競争で優位になるために感情労働を伴う対応が求められてきています。簡単に表現すると製品を売るために「もてなし・察する・好感を持ってもらえるように振る舞う」必要があるという事です。通常の対人サービス以外の場でもそういう傾向に社会としてなってきていると考えると、対人サービスの現場では更に高いレベルのおもてなしを要求される傾向になってきている事が分かります。現に私の職場はそうでした…。

皆さんもお分かりの通り、感情労働には多かれ少なかれ精神的な負担が課せられます。そして精神的負担が継続的に積み重なるとストレス過剰となり、精神面に不調をきたすといわれています。

特に医療職は「肉体労働」として患者さんを移乗したりトイレの介助を行い、「頭脳労働」として常時患者さんの状態を観察しながら生命・安全を確保し、適切なケアや介入方法を選択しながら関わり、それに加え基本的な接遇をベースに患者さんが気分良く取り組めるためにも自身の感情をコントロールしながら言葉を取捨選択し「感情労働」を行っています。

3つの労働をフル活用です…、それに加え日々の自分の体調に合わせながらも一定のパフォーマンスやケアをしなければならない…、キツイ…。

そもそも三つの労働を酷使している業種は少ないのではないでしょうか?

でもそんなにキツイのに何で続けてきたの?と問われるとそれには理由があります。これは共感して下さる方も多いかもしれませんが、患者さんから

「ありがとう」、「あなたが担当してくれて良かったわ」、「またお願いしますね」と笑顔で言ってもらえるから。

とっても辛いなと思っていた1日も、その言葉や笑顔が一度あるだけで「今日は何か良い日だったな」、「患者さんが言ってくれたあの言葉は嬉しかったな」と気持ちが穏やかになった経験は皆さんにもありますよね。

始めの「感情労働」に対するネガティブな意見から一変して何が言いたいんだと思われるかもしれませんが、私が考える医療職の仕事とは、

「色々なストレスも多くて、良い事も悪い事も紙一重の出来事でありどちらに転ぶか分からないけど、お礼の言葉や笑顔が自分を元気にしてくれている」という気がします。

では、そのやりがいのある仕事を疲弊せず続けていくためにはどうしたら良いのか考えていきます。

  • 【疲弊】しないためには?

次回以降から詳しく発信しますが、「感情労働」にはポジティブな影響をもたらす側面とネガティブな影響をもたらす側面があります。私達のような対人サービスを提供する側が疲弊しないためには、ポジティブな影響をもたらす事を増やし、ネガティブな影響をもたらせる事をできるだけ軽減させて調整し精神を均衡に保つ事が良いといわれています。そのために会社は個人として行うストレス対策に任せるのではなく、組織の課題として捉え対人サービス従業者が持てる力を充分に発揮できるように環境を整備したり、いきいきと働く事のできる組織の仕組み作りや対応策を検討する必要があるといわれています。

もちろん個人の性格・その日の出来事・調子・業務が多いタイミングなど色々と原因はあると思いますが、個人の資質・能力・経験にのみ委ねるのは限界があるといわれています。ですので、落ち込んだ時に自分の中で思い浮かびやすい「何で自分は上手くいかないんだろう」、「自分は仕事ができないな」、「この職業は向いていないんじゃないか」と原因を全部自分に向ける必要はなく、そういう状況に陥らないように職場も考えていかなければならない・組織として対応する必要があるというマネジメント理論もたくさんあります。

【まとめ】

対人サービスには「感情労働」が伴い、医療職の中でも特に一生懸命な人ほどストレスにさらされやすい傾向にあると思います。実際に私がそうでした…。精神的に良い状態を保つためには感情労働を個人・組織として管理していく事が今後の医療業界に必要な事なのではないかと思います。それを社会に伝えていくためにも私は色々と情報を発信し続けます。

日頃から患者さんの事を考えてしっかりとサービスを提供している人こそ、自分に厳しいためにネガティブな感情に陥りやすい傾向にあります。

一生懸命な方こそ、辛いときは自分を責めないでください!

あなたは日々頑張って看護・リハビリを提供しています!

何も考えずに日々過ごしている人には、こんな悩みは起こりません!

日々真剣に考えているからこその大事な悩みです!

私は感情労働の仕組みが何となく分かり、自分が行っている仕事が客観的に見れるようになった時に、少し気持ちが楽になりました。次回以降も掘り下げた情報発信ができれば同じ境遇の方に共感して頂けるのかなと思っています。

最後まで読んで下さりありがとうございました。少しでも何かの参考になれば嬉しいです。

 

感情労働」の定義や組織としてのマネジメント方法などが書かれています。

ストレスといっても自分としても何に悩んでいるか分からない時にたまたま読んだ本でしたが、「今はこの部分が足りてないな」とか「ここにストレスを感じているんだろうな」とか、少し自分のストレスが見えてきやすい一冊です。

 

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